出雲市下古志町の出雲西高校で奉仕活動などに取り組む「インターアクトクラブ」のメンバーがこのほど、島根県の交流事業で訪れた中国、韓国の学生と共に海洋ごみ問題を考え、各国の言語で書かれた自作の啓発ポスターを手渡した。
インターアクトクラブの1、2年生19人は県内の海岸を歩き、砂浜を清掃した。ペットボトルや漁具、発泡スチロールといった海の生態系や安全に影響するごみの多さを痛感した。海外からの漂着ごみもあり、国境を越えて連携する必要を感じ、中国、韓国の言語を辞書で調べて、ポスターを作った。
ポスターはウミガメとビニール袋のイラストに「クラゲだと思った。食べたら死んだ」と韓国語で書き、中国語では「ポイ捨てしない。近い将来のために」と呼びかけた。
中国と韓国の学生や若者ら12人が訪れ、部員たちが練習した各国の言葉であいさつし、ポスターを代表に手渡した。一緒に県の担当者から海洋ごみの被害の実態を学び、ペットボトルのふたなど漂着ごみを使ったアクセサリー作りなどで交流を深めた。
部長で2年生の小村知愛(ちな)さん(17)は「海洋ごみの問題を知ってもらう機会になればうれしい」と話した。(佐野卓矢)













