「光触媒スプレー」を机に噴射する教職員=益田市津田町、東陽中学校
「光触媒スプレー」を机に噴射する教職員=益田市津田町、東陽中学校

 益田市津田町の東陽中学校はこのほど、職員総出で全教室の抗ウイルス作業を行った。新型コロナウイルスを減らす効果が確認された光触媒材料を含むスプレーを机や椅子に塗った。

 シャープと島根大が共同で行った実証実験では、光触媒材料を塗ったガラスにウイルスを含んだ液体を落とし、光を2時間照射すると、ウイルスが99・99%以上減ったという。

 作業では、シャープが抗菌・抗ウイルス用に商品化した「光触媒スプレー」を使い、事前にアルカリ電解水を塗って汚れを落とした机と椅子に職員20人がスプレーを丁寧に吹きかけた。抗ウイルス効果は照明や太陽光の照射で1年間持続するという。

 森山真興教諭(29)は「デルタ株発生で若年層への感染も拡大する中、学校内での対策は生徒の安全のためにも不可欠だ」と話した。光触媒スプレーは事務用品販売を行う有限会社コアソム(下本郷町、松倉治夫会長)で扱っている。 (石倉俊直)