【益田】JR西日本鉄道OB会益田支部(南谷茂支部長、約100人)が27日、益田市駅前町のJR益田駅にスズムシを贈った。秋の訪れを告げる美しい音色が駅構内を包み込み、利用客の心を癒やす。10月上旬まで展示する。
2005年から毎年この時期に贈っており、南谷支部長(73)=益田市久城町=が丁寧に育てたスズムシ400匹が入った飼育ケース5箱を原忠男益田駅長(60)に手渡した。ケースは改札口横のホーム上に置き、涼しい風が吹くと大合唱がホームに鳴り響いた。
スズムシは8月中旬から鳴き始めたといい、南谷さんは「コロナ禍だからこそ、お客さまに優しい音色を聴いて和んでもらいたい」と話した。原駅長は「通勤通学で利用される方以外もお越しいただき、秋を感じてもらいたい」とPRした。 (石倉俊直)