新型コロナウイルス禍で、家で過ごす時間が長くなり、子どもの家庭内での事故が増えているという。やけどが占める割合が高く、製品評価技術基盤機構(NITE)は「やけどの恐れがあるものに子どもが近づかないよう、注意を払ってほしい」と呼び掛けている。
家の中にはつい見落としがちな危険が潜んでいる。直接、火を使っていなくても油断は大敵だ。
報告された事例によると、幼児がウオーターサーバーの背面に入り込み、高温の温水タンクに触れてやけどを負った。サーバー本体には「子どものやけどに注意」との表示があったという。
ローテーブルの上に置かれていた電気ケトルの電源コードを乳児が引っ張り、倒れたケトルの湯をかぶった事例も。蒸気に興味を引かれ、加湿器の噴き出し口を手で触ってやけどする事故も起こっている。
子どもにとっては遊びの延長で事故に遭うことがある。家の中の危険を再確認するとともに、乳幼児の手が届かない場所に物を配置したり、柵を用いて区切ったりと対策を取ることが重要だ。