スポーツに関わる人々の人権を尊重し、暴力や虐待から守る取り組みとして「セーフスポーツ」という考えが広がっている。そんな中、現場で起きているのは、選手や指導者の間で、守るべき規律や規範の「理解のずれ」が生じる事態だ。

 女子サッカー2部リーグに所属する「ディオッサ出雲FC」(島根県出雲市)では、所属していたブラジル人選手2人が昨年11月、日本人監督からセクハラを受けたと記者会見で公表した。

 しかし、監督は、セクハラとされたポルトガル語の発言は「『やっちゃった、くそ』等の意味と認識していた」「スラングとして口にした」などと主...