女性やマイノリティーが自分らしく生きるには、いまだ多くの障壁が存在する。昇進を阻む「ガラスの天井」はよく知られるが、性別役割分担意識をもとに、職種や役職を制限する「ガラスの壁」も立ちはだかる。世界経済フォーラム(WEF)の「ジェンダー・ギャップ報告(GGI)」では、日本は148カ国中118位(2025年)と、国際水準に程遠いのが実態だ。

 隣国の韓国はどうだろう。GGIは101位で、政治や行政は「男性の領域」とみる考え方は日本と同様に根強く、メディア業界でも、女性管理職、役員が少ないという共通の課題を抱えている。9月...