第七章・家を継ぐ者(7)

 

「殿、お言葉が過ぎまする」

 側(そば)に控えた奥村栄明(ながあきら)が血相を変えて利常を止めようとした。

「言葉が過ぎるのではない。私は戦の仕方について語っておる」

「面白い。戦...