鳥取県大山町は31日、町立の保育施設の職員が、園児10人分の個人情報を入れたUSBメモリーを紛失したと発表した。現時点で個人情報の外部への流出は確認されていないという。

 町教育委員会によると、保存データは10人分の氏名と、2019年5月~21年2月の施設生活の様子。施設名は入っていない。

 職員は自宅で児童票を作るため、私物のUSBメモリーに個人情報を移して持ち帰り、今年7月20日の出勤前に紛失に気付いた。

 町教委は対象の保護者に陳謝。再発防止に向け、個人情報を持ち帰らないことを徹底する。

 鷲見寛幸教育長は「保護者や住民の信頼を損ない申し訳ない」と述べ、紛失から1カ月以上たっての発表となったことについては「あらゆる場所を探せば見つかると思ってしまった」と釈明した。 (柴田広大)