大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の場面カット(C)NHK
大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の場面カット(C)NHK

 俳優の横浜流星が主演を務める、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)の第40回「尽きせぬは欲の泉」が、19日に放送され、お笑いコンビ・野性爆弾のくっきー!が大河ドラマ初出演を飾った。以下、ネタバレを含みます。

【別カット】怪演が光った野性爆弾・くっきー!

 放送100年を迎える2025年は、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、ときに“お上”に目をつけられても“面白さ”を追求し続けた人物“蔦重”こと、蔦屋重三郎が主人公。親なし、金なし、画才なし……ないないづくしの“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快楽児・蔦重は、文化隆盛の江戸時代中期に喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝を見出し、日本史史上最大の謎の一つ“東洲斎写楽”を世に送り出す。脚本は森下佳子氏が担当。江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や葛飾北斎を世に出したことで知られる蔦屋重三郎の生涯を描く。

 第40回は、身上半減の刑を受けた蔦重(横浜流星)は、営業を再開し、執筆依頼のため京伝(政演)(古川雄大)を訪ねる。妻の菊(望海風斗)から、滝沢瑣吉(さきち)(津田健次郎)の面倒をみて欲しいと託される。蔦重は手代扱いで店に置くが、瑣吉は勝川春章(前野朋哉)が連れてきた弟子・勝川春朗(くっきー!)と喧嘩になり…。蔦重は歌麿(染谷将太)の描いたきよの絵から女性の大首絵の案を思いつき、歌麿に会いに栃木へ向かう…という展開が描かれた。

 視聴者が注目したのは、くっきー!が演じる勝川春朗<のちの葛飾北斎(かつしかほくさい)>。幼くして絵に親しみ、勝川派の門下に入って浮世絵を学ぶ。師・勝川春章(前野朋哉)に連れられて、蔦重(横浜流星)の耕書堂を訪れる。史実では、蔦重亡き後も画号を幾度も改めながら、独自の表現を追い求め続けた。絵の描き方を教える入門書なども手掛け、従来の浮世絵の枠を超えて、人々から高く評価された…という役どころだ。

 ネット上では「くっきー!さんハマり役でしょ」「くっきーの演技、いい意味でヤバすぎw」「くっきーに北斎やらせたキャスティング神すぎる。こいつは絵以外やらせたらアカン感ハンパない」「くっきー!が北斎って、想像つかなすぎて最高」などの声が寄せられている。