林芙美子(1903~51年)は戦時下の「戦争協力」を厳しく批判された作家だ。だが38年と39年に従軍記「戦線」と「北岸部隊」を相次いで出版した後は、厭戦(えんせん)感や虚無感を抱いていたのではないか-。日本近代文学研...