日本三大茶会の一つ「松江城大茶会」(山陰中央新報社主催)が25日、松江市内の7会場で開幕した。抹茶や煎茶の9流派がそれぞれに趣向を凝らしてもてなし、来場者は松江の城下町の秋の風情を感じながら一服を堪能した。26日もある。
松江市殿町の松江歴史館に設けられた不昧流不昧会の茶席では、松江城天守の国宝10周年を記念し、松江城が描かれた菓子でもてなした。シュウメイギクの花やノイバラの実が飾られ、来場者は秋を感じる空間で抹茶を楽しんだ。
松江市東津田町の主婦高梨優子さん(60)は「とてもいい席でおいしいお菓子とお茶をいただき、落ち着いた時間を過ごせた」と笑顔を見せた。
茶会は事前予約制だが、当日券の販売もある。1席1500円で、お茶とオリジナル和菓子が楽しめる。松江城馬溜(うまだまり)では市内の高校、大学の茶道部員による「おもてなし茶席」(予約不要)もある。
午前9時から各会場を巡回する無料のシャトルバスを運行する。(小引久実)
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26日の各流派の会場は次の通り。
松江歴史館=表千家、方円流、素心流▽明々庵百草亭=不昧流大円会▽赤山茶道会館=裏千家▽月照寺=三斎流▽東林寺=武者小路千家▽松江北堀美術館=小笠原流















