パレスチナ自治区ガザで2年にわたり続いたイスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘が10月、ようやく停戦合意の第1段階を迎えた。戦禍を逃れて避難していたパレスチナ人たちは帰還を始めたが、ガザ全域の建物の約8割が破壊されるか損傷し、暮らしの再建への道は険しい。距離的にも文化的にも遠く隔たった日本ではこの間、ガザについてなかなか知る機会が少なかった。ガザの人たちはどんな街で、どんな暮らしをしていたのだろうか。一冊のレシピ本をきっかけに、失われた街の食卓の風景に思いをはせた。(共同通信=加藤朗)
▽飢餓の街の食、楽しめる?
東京都杉並区...












