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2025年10月26日(日) 【場所】美保関灯台(松江市美保関町)

美保関灯台利活用コンソーシアムは、”灯台モーニング”という新しい観光価値の創出や、美保関灯台と灯台の立地する地蔵埼の魅力を発見してもらうことを目的として、10月26日(日)に「美保関灯台が目覚める朝!岬の物語と灯台モーニング」を開催いたしました。このイベントは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて実施したものです。



 イベント概要

・イベント名:美保関灯台が目覚める朝!岬の物語と灯台モーニング
・開催概要:灯台と周辺名所めぐりツアー&サンドイッチ&コーヒーの朝食
・日程:2025年10月26日(日)7:30~9:15
・開催場所:美保関灯台(松江市美保関町美保関)
・参加人数:49人(主に島根県と鳥取県から参加 ほか神奈川県、福岡県、岡山県)
・主催:美保関灯台利活用コンソーシアム
    (構成員/山陰中央テレビジョン放送株式会社・松江市・一般社団法人松江観光協会)
・協力団体:出雲国ジオガイドの会

美保関灯台と地蔵埼の魅力を発見するガイドツアー

空も海もどんよりとした朝、ひんやりした空気の地蔵埼に、49人の参加者が集まりました。
「美保関灯台が目覚める朝!岬の物語と灯台モーニング」は、美保関灯台と地蔵埼の魅力を発見するガイドツアーから始まりました。ツアーのガイドを務めるのは、出雲国ジオガイドの会のメンバーです。参加者は2組に分かれて、灯台周辺の見どころを巡りました。美保関灯台は歴史的文化財的価値の高い灯台であることや、地元の森山石が建設資材として使われていること、また地蔵埼は狭い場所に神話、自然、軍事、文学など幅広い魅力が詰まっていることについて解説を受けました。沖合4Kmにある島は、出雲神話に出てくるえびす様が鯛釣りをしていた場所と言い伝えられる事や、地蔵埼は「島根半島・宍道湖中海ジオパーク」のジオサイトに含まれ、大山隠岐国立公園にも指定されるなど自然の魅力にあふれていること、また与謝野鉄幹・晶子夫妻が美保関にも立ち寄り、歌を詠んだことなどについて、参加者は皆興味を持ってガイドに聞き入っていました。
参加者からは、「初めて知ることがたくさんあった」「素通りしていたところをガイドしてもらい、新しい発見があった」などの感想が聞かれました。



「灯台モーニング」という新しい観光資源 プレミアムなサンドイッチとコーヒーに舌鼓!

美保関灯台にはカフェがあり昼間に訪れる人は多く、また夜には、漁火を眺めながら食事を楽しむイベントなどが実施されています。しかし、朝の灯台を楽しむイベントは、ほぼ前例がありませんでした。本イベントは、灯台で朝食を楽しむという新たなイベントの創出により、夜の象徴と言える灯台の、朝の魅力を発見しようという試みでもあります。
朝食の提供には、近隣の境港市からシングルオリジンにこだわったコーヒー店が協力し、コーヒーやチャイなど5種類のドリンクを提供。サンドイッチは、スモークサーモンのベーグルサンドやラザニア風クロックムッシュ、クスクスを使ったサラダなどのプレミアムな朝食が提供されました。
灯台職員の旧官舎を改装した見晴らしの良いカフェスペースで、朝食を楽しんだ参加者からは「フードもドリンクも美味しくスタイリッシュ」「とてもおいしく、また参加したい」などの感想が聞かれました。



美保関に賑わいを!地域イベントとの連動

本イベントは、同日開催の美保関灯台内部の特別公開と、美保関中心部から灯台へのグルーンスローモビリティ無料体験乗車と連動し、地域の賑わいを創出することも目的として開催。灯台と周辺エリアの観光価値向上につなげることも目指しました。
午後からは雨が降りましたが、灯台内部の特別公開には350人以上が訪れ、美保関中心部にも賑わいが見られました。美保関地区は、今期のNHK連続テレビ小説で描かれる小泉八雲が3度訪れた地でもあり、地元では観光客増加に期待を寄せています。
イベントの目的のひとつであった日の出鑑賞はできませんでしたが、イベントの参加者からは「インスタ映えしそうなオシャレな朝食を若年層へアピールして、地元に興味を持ってもらえるきっかけになればと思う」「ここは有形文化財と古事記神話が重なる貴重な地だと思う。 ジオパークと八雲の好きな古事記を絡めた観光客誘致を期待している」など、美保関灯台や地域に対する思いのこもった感想が寄せられました。



美保関灯台とは

高さ:地上~頂部14m・水面~灯火83m
建設:明治31年(1898年)
島根県松江市美保関町美保関(島根半島の東端)
・山陰最古の石造り灯台
・灯台として初の登録有形文化財に登録 平成19年(2007年)
・国の重要文化財に指定 令和4年(2022年)
・日本の灯台50選
・世界の歴史的に特に重要な灯台100選
日本の灯台の父と呼ばれるブラントンの建築様式で、
明治31年に地蔵埼灯台として建てられました。
昭和10年(1935年)に灯台名が美保関灯台と改められました。
建設当時の光度は約6万7,500カンデラ。現在の光度は49万カンデラです。
灯台の外壁には地元の森山石が使われています。
灯台内には建造当時の内装などが残されており、明治期に灯台が逓信省の管轄だったことが
わかるレリーフや、レトロな雰囲気も魅力です。

<団体概要>
団体名称:美保関灯台利活用コンソーシアム
     構成員/山陰中央テレビジョン放送株式会社・松江市・一般社団法人松江観光協会
活動内容:美保関灯台に係る企画提案・事業実施






海と灯台プロジェクト 海と灯台利活用チャレンジ事業
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「海と灯台利活用チャレンジ事業」は、灯台利活用事業の開発を実施する団体に対して資金面および企画運営の助言等のサポートを行う事業です。灯台を訪れる人を増やし、海や周辺地域への興味関心を高めることを目的としています。
海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/
海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/
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