オペラの名曲を歌うテノール歌手の岡田直樹さん=雲南市吉田町吉田、町生涯学習交流館
オペラの名曲を歌うテノール歌手の岡田直樹さん=雲南市吉田町吉田、町生涯学習交流館

 雲南市吉田町で6日、小中学生がオペラ歌手の歌を聞く「吉田でオペラを楽しもう」が開かれた。吉田小と吉田中学校の約30人と地域住民約150人が、迫力のある歌声に聞き入った。

 田部家と島根県合唱連盟参与の岡田正樹さんが合同で企画した。東京都や神奈川県などで音楽プロデューサーやテノール歌手として活動する、正樹さんの息子の直樹さん(46)を招いた。

 直樹さんはオペラの名曲を次々と披露した。「悲しき天使」では会場全体で拍手をし、曲を盛り上げた。

 第21代田部長右衛門長秋さんが1923年、吉田小に寄贈した「丸いピアノ」での演奏を島根県立大非常勤講師でピアニストの代香織さんが担当した。ピアノの美しい音色と、直樹さんの迫力ある歌声が会場に響いた。

 最後は「ふるさと」を全員で合唱。全11曲が披露され、来場者から大きな拍手が送られた。

 吉田小6年高垣舜斗(しゅんと)さん(12)は「歌声、ピアノの音色がとてもきれいだった」と話し、吉田中3年陶山妃奈(ひな)さん(15)は「表現の仕方や声の出し方がすごかった。貴重な体験だった」と喜んだ。(景山達登)