神楽獅子の頭で鈴と御幣を持って舞う岩坪神社権現堂古流三方舞神獅子保存会のメンバー=鳥取市扇町、鳥取県民ふれあい会館
神楽獅子の頭で鈴と御幣を持って舞う岩坪神社権現堂古流三方舞神獅子保存会のメンバー=鳥取市扇町、鳥取県民ふれあい会館

 鳥取県東部と兵庫県北部の伝統芸能「麒麟(きりん)獅子舞」のフェスタがこのほど、鳥取市内であった。各地の19団体が出演し、獅子頭や舞い方など地域による違いを見比べてもらい、来場者を楽しませた。

 フェスタは関係者でつくる実行委員会が2022年から毎年開き4回目。

 麒麟獅子舞は、聖獣・麒麟を模した面長な獅子頭が最大の特徴。その中で、岩坪神社権現堂古流三方舞神獅子保存会(鳥取市岩坪)は他地域で一般的な神楽獅子の頭で、2頭の獅子が両手に鈴と御幣を持って舞う。半面、獅子の衣装が真っ赤で、赤い面の先導役・猩々(しょうじょう)がいる点は麒麟獅子舞の特徴を備え、興味深い。

 吉成獅子舞保存会(同市吉成)は、猩々にあごひげが生えているのが珍しく、来場者の目を引いた。(桝井映志)