巨大な水柱が東京電力福島第1原発を襲ってから24時間が経過した2011年3月12日午後3時36分、炉圧を下げるため放射性蒸気を外部に放出するベントが行われたばかりの1号機から突如、白煙が舞い上がった。

 「最初は何が起きているのか、分からなかった。原子力安全委員会の班目春樹委員長も菅直人首相に、爆発は起きないと説明していたからだ。私は『とにかく放射線量を測ってくれ』と官僚に指...