プロサッカー選手としてJリーグなどの華やかな舞台で20年以上、第一線を走り続けて今年1月に現役引退を表明した元日本代表MFの高萩洋次郎さんが会社員として第二の人生を歩み始めた。サッカー界を離れて未知の世界に飛び込んだ39歳の“新人”は「社会に出たら知らないことばかりなので、学んで吸収していこうという気持ちしかない」と語る。多くのアスリートが不安を抱えるセカンドキャリアのスタートラインに立つまでの過程や背景に迫った。(共同通信=田丸英生)

 

 ▽「引退後」を考える時期はいつ?

 16歳でデビューしたサンフレッチェ広島では中心選手として2012、2013年のJ1連覇に貢献し、ウェスタンシドニー(オーストラリア)やFCソウル(韓国)といった海外クラブでも活躍。30歳でFC東京に加入し、ベテランの域に入...