25/12/1付オリコン週間ストリーミングランキング(集計期間:2025年11月17日~23日)は、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌/エンディング・テーマとして米津玄師が書き下ろした2曲が9週連続で1・2位を独占した。
【週間総再生数グラフ】トリビュート原曲急上昇でRADWIMPSが急伸
10週連続1位は「IRIS OUT」(週間再生数1493.5万回/前週比8.0%減)。自身の持つ男性ソロアーティスト歴代単独1位の「連続1位獲得週数」記録を10週に更新した。週間再生数も9/29付の初登場から10週連続で1000万回超えをキープ。10/20付で史上最速での1億回を達成した累積再生数を2億2944.2万回に伸ばした。
米津玄師,宇多田ヒカル「JANE DOE」(週間再生数841.8万回/前週比1.0%増)は、10/6付の初登場以来9週連続2位をキープし、累積再生数は9783.3万回となった。
今週付では、RADWIMPSのメジャーデビュー20周年を記念し、豪華14組のアーティストがRADWIMPSの楽曲をカバーしたトリビュートアルバム『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』(11月19日配信開始)の収録曲がランキングを席巻した。
Mrs. GREEN APPLEがカバーした「狭心症」(週間再生数772.2万回)を筆頭に、4位にMy Hair is Bad「いいんですか?」(同719.0万回)、5位にVaundy「前前前世」(同703.7万回)、7位に米津玄師「トレモロ」(同620.6万回)、8位にSEKAI NO OWARI「最大公約数」(同577.0万回)、10位に「DARMA GRAND PRIX」(同556.7万回)と、収録14曲のうち6曲がTOP10に初登場。さらに、全曲がTOP200入りした(詳細は後述)。
6位(前週3位)はMrs. GREEN APPLE「ライラック」(週間再生数632.0万回/前週比2.2%減)は、84週連続でTOP10をキープ。前週付で自己最多となった累積再生数を8億1610.2万回に伸ばした。
9位(前週5位)のHANA「Blue Jeans」(週間再生数567.9万回/前週比2.4%減)は19週連続TOP10入り。累積再生数は1億7576.0万回となった。
■トリビュート効果絶大!RADWIMPSも参加アーティストも再生数急増
アーティスト別TOP500ランクイン楽曲数と再生数はMrs. GREEN APPLEが不動の1位。ランクインした33曲(前週比-1)の週間総再生数は7029.7万回(前週比4.6%増)。前出のRADWIMPSトリビュートアルバム収録曲「狭心症」のカバーが3位となり、牽引した。
10週連続2位の米津玄師は、16曲(前週比+1)がランクイン。かねてより影響を受けていることを公言していたRADWIMPSのカバー曲「トレモロ」が7位となり、週間総再生数を4427.0万回(前週比9.8%増)に伸ばした。
3位(前週3位)のback numberは、“シーズンイン”した「クリスマスソング」の再生数が前週比28.4%増と急伸し、総再生数を4000万回台に乗せる4029.2万回(前週比5.7%増)に。4位(前週4位)のHANAは総再生数2754.6万回(前週比3.0%減)。5位(前週6位)のVaundyはRADWIMPS「前前前世」のカバーが原動力となり、総再生数が前週比43.7%増の2327.2万回に飛躍した。
そして、トリビュートアルバム収録曲の躍進を受けて、原曲が軒並み上昇したRADWIMPSが週間総再生数6位(前週11位)となり、TOP10入り。ランクイン数は前週12曲→22曲に増加。総再生数は前週1102.7万回→2152.3万回とほぼ倍増(前週比95.2%増)となった。
このほかにも、RADWIMPSのトリビュートアルバム参加アーティストの再生回数が急伸。YOASOBIは前週比32.8%増、SEKAI NO OWARIは約2.5倍(141.6%増)、ヨルシカは約2.8倍(180.0%増)、My Har is Badは前週TOP30圏外から19位にジャンプアップと、トリビュートする側にもされる側にも大きな影響をもたらした。
初登場トピックス:RADWIMPSトリビュート収録全14曲がTOP200入り
前出のとおり、RADWIMPSのメジャーデビュー20周年を記念したトリビュートアルバム『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』の収録曲14曲すべてがTOP200内に初登場した。
3位のMrs. GREEN APPLE「狭心症」を筆頭に6曲がTOP10入り。TOP50には計13曲が、唯一のピアニストとして参加した角野隼斗「すずめ」のピアノカバーは159位に初登場した。
節目トピックス
■YOASOBI「アイドル」“史上最速”で累積10億回突破
YOASOBIの「アイドル」(2023年4月12日配信開始)の累積再生数が10億12.6万回に到達し、同じくYOASOBIの「夜に駆ける」に次ぐオリコン史上2作目、史上最速での累積再生数10億回突破を突破した。
同曲は、23/4/24付で初登場し、137週目の25/12/1付で10億回を突破した。「10億回再生突破週数」では「夜に駆ける」を抜き、歴代1位記録を樹立。オリコン史上最速での突破となった。オリコン週間ストリーミングランキングで累積再生数10億回超えを達成しているアーティストはYOASOBIのみとなっている。
YOASOBIは「嬉しい気持ちでいっぱいです。ありがたいことに、史上10億再生を達成している楽曲はこれまで『夜に駆ける』だけだったと思うので、今回その記録を自分たち自身で塗り替えられたことは大きなモチベーションになりました。そして、こうした素晴らしい結果を得られたのは、いつも応援してくださっているファンの皆さんのおかげだと心から感じています」と喜びのコメントを寄せた。
「アイドル」は、2023年放送のテレビアニメ『【推しの子】』(TOKYO MXほか)第1期のオープニング主題歌として大きな話題を呼んだ。
■YOASOBI「怪物」通算4作目の累積7億回突破
また、YOASOBIの「怪物」(2021年1月6日配信開始)の累積再生数が7億71.8万回に達した。YOASOBIが累積7億回を突破するのは、「夜に駆ける」「アイドル」「群青」(達成順)に続き、通算4作目となった。
同曲は、2021年1月期に放送されたテレビアニメ『BEASTARS』の作者・板垣巴留によって書き下ろされたオリジナル小説『自分の胸に自分の耳を押し当てて』を元に制作され、同アニメの第2期オープニングテーマとなった。
■HIPPY「君に捧げる応援歌」で自身初の累積1億回突破
広島出身のシンガー・ソングライター、HIPPYの「君に捧げる応援歌」(2017年3月22日配信開始)の累積再生数が1億18.2万回を超え、自身初の累積1億回突破作品となった。
同曲は、2017年発売のアルバム『HomeBase ~ありがとう~』収録曲。“令和の応援ソング”として注目を集め、地元の球団・広島東洋カープの選手のみならず、プロ野球各球団の選手の登場曲として広く浸透している。
HIPPYは「自身初の累積再生数1億回突破ということで、こんなにも皆さんに届いているということに本当にびっくりしています。最初はこの曲はシングル曲でもなければ代表曲でもなかった曲が約10年という時を経て徐々に人から人へ広がったという、まさに“口コミソング”なのかなと思っています。これからも誰かから誰かに広がっていくことを望んでいますし、これからもコツコツ歌っていこうと思います」と感激。
「この曲を見つけてくださって感動してくださった“あなた”はきっとどこかくじけそうだったり、思いどおりにいかない日々の中で(この曲を)見つけてくれたんだと思います。どうかこの曲はあなたの曲にしてもらって、また立ち止まっている仲間や友だち、家族にこの曲をプレゼントしてもらったり、この曲をあなたの曲として歌ったり、ものにしていってもらえたらと思います。そしていつか、日本中のみんなでこの曲を大合唱できたらな、なんて僕の夢が一つ増えることになりましたので本当に聴いてくれてありがとうございます。ぜひ生で聴いてやってください!これからもよろしくお願いします」とメッセージを伝えた。
■藤井 風「きらり」で自身初の累積6億回突破
藤井風の「きらり」(2021年5月3日配信開始)の累積再生数が6億40.5万回に達した。累積6億回突破は自身初となった。同曲は、Honda「All-New VEZEL e:HEV」CMソングとして書き下ろされ、同年末に初出場したNHK紅白歌合戦でも披露し話題を集めた。
■あいみょん「今夜このまま」通算6作目の累積3億回突破
あいみょんの「今夜このまま」(2018年10月24日配信開始)の累積再生数が3億63.1万回に達した。累積3億回を突破したのは「マリーゴールド」「裸の心」「君はロックを聴かない」「ハルノヒ」「愛を伝えたいだとか」(達成順)に続き、通算6作目となった。
同曲は2018年10月期放送の日本テレビ系ドラマ『獣になれない私たち』の主題歌として書き下ろされた。
■Aimer「カタオモイ」、通算2作目の累積3億回超え
Aimerの「カタオモイ」(2016年9月21日配信開始)の累積再生数が3億71.8万回に達した。累積3億回突破は「残響散歌」に次ぎ、通算2作目となった。
同曲は、通算4枚目のアルバム『daydream』収録曲。andropの内澤崇仁(Vo/Gt)が楽曲提供/プロデュースを手がけた。2022年にYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で歌唱し、大きな反響を呼んだ。
■スピッツ「チェリー」通算2作目の累積3億回突破
スピッツの「チェリー」(2017年7月5日配信開始)の累積再生数が3億1.9万回に達した。累積3億回突破は、「美しい鰭」に次ぐ通算2作目となった。
同曲は1996年4月にCDシングルとして発売され、登場4週目の96/5/13付週間シングルランキングで1位を獲得。翌5/20付でミリオンセラーとなった。累積売上は161.3万枚。
■清水翔太「花束のかわりにメロディーを」通算2作目の累積2億回突破
清水翔太の「花束のかわりにメロディーを」(2015年10月28日配信開始)の累積再生数が2億45.0万回に達した。累積2億回突破は「Curtain Call(feat.Taka)」に続き、通算2作目。
同曲はNHK総合で2015年9月~11月にかけて放送されたドラマ『デザイナーベイビー』の主題歌として清水が書き下ろした。
■星野源「アイデア」通算5作目の累積1億回超え
星野源の「アイデア」(2019年8月30日配信開始)の累積再生数が1億64.7万回に達した。累積1億回突破は、「喜劇」「不思議」「恋」「SUN」(達成順)に続き、通算5作目となった。
同曲は、2018年前期放送のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の主題歌として星野が書き下ろした。
■HANA「Tiger」通算5作目の累積1億回突破
HANA「Tiger」(2025年4月23日配信開始)の累積再生数が1億228.9万回に達した。累積1億回突破は、「ROSE」「Drop」「Blue Jeans」「Burning Flower」に続き、通算5作目となった。
同曲は、BMSG×ちゃんみながタッグを組んだオーディション『No No Girls』5次審査の課題曲だった曲をHANAの7人でレコーディング。メジャーデビューシングル「ROSE」に収録された。
■aiko「KissHug」通算5作の累積1億回超え
aiko「KissHug」(2020年2月26日配信開始)の累積再生数が1億50.5万回に達した。累積1億回突破は、「カブトムシ」「花火」「ボーイフレンド」「相思相愛」に次ぎ、通算5作目となった。
同曲は、2020年6月公開の映画『花より男子ファイナル』の挿入歌としてaikoが書き下ろした。
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