米俳優ジョニー・デップが、没入型アート展『A Bunch of Stuff - Tokyo』の開催に合わせ、8年半ぶりに来日を果たした。27日に会場となる東京・高輪ゲートウェイNEWoMan South 2F “+Base 0”で行われた記者会見に出席した。
【写真】流石すぎます⋯!オシャレな黒ハットで登場したジョニー・デップ
デップは『シザーハンズ』『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなど、俳優業で知られる一方、アート界では個展開催など精力的に活動してきた経緯がある。あす28日から開催される本展は、デップの30年以上にわたる創作の軌跡を辿る、没入体験型(イマーシブ型)アートイベント。スタジオから一度も持ち出されたことのない60点以上の作品とエフェメラ(関連資料)を含む私物が展示され、まるで“ジョニー・デップのアトリエ”に招かれたかのような体験を味わうことができる。
この日の登壇は午後4時を予定していたが、実際にデップが姿を見せたのは、午後5時15分頃。“アーティスト”として笑顔で登壇し、絵を描き始めたきっかけについて問われると「もともと子どもの頃から、いわゆる落書きのような鉛筆で描く絵がとても好きでした。そこから塗り絵など、子どもなりの趣味として絵に触れてきた」と明かし「本格的に絵の具を使った絵画を描くようになったのは30歳を過ぎてからなんです。それからは、さまざまな実験をするように、いろいろな色を試したり、技法を変えてみたり、とにかく手を動かし続けてきました。自分にとってそれは“実験”であると同時に“逃避”でもありました。目の前の現実から思考を切り離し、深い瞑想のような時間に没頭することで、より絵を描くことへの関心が強くなっていきました」と回想。
続けて「決して誰かにレッスンを受けて学んだわけではないのですが、さまざまな人の話を聞いたり、本を読んだりして自分なりに理解を深めていきました。絵を描く上でのさまざまなテクニックを取り入れることで、頭の中で思い描いているものが以前より明確に見えるようになり、それが自分を解放してくれる時間にもなりました」と話した。
さらに「どんな作品であっても“表現”であることは変わりません。演技と同じで、絵を描くことは自分にとって欠かせない、安定した拠りどころのようなものです。これがなければ、自分の脳が爆発してしまうんじゃないかと思うほど。だからこそ絵を描くことは、今の自分にとって絶対に必要な存在になりました」と、アートへの熱い思いを語っていた。
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