大阪府吹田市にあるJR吹田駅前の広場は、全国を駆け回る党首を待つ聴衆であふれていた。目算で100人以上。思い思いにオレンジのアイテムを身に着ける人の熱気が立ちこめていた。

 拍手で迎えられたその党首は、少し早口で語り始めた。「私は2007年から、この街で市議会議員をしていました。駅で一人、ぽつんと立ってビラを配っていた。そしてこの街を拠点に国政政党をつくった。今は東京・赤坂に党本部がありますが、どこに行ってもずっと忘れずに言いますから。『私の政治の原点は吹田だ』って」。演説に力がこもるにつれて、聴衆の反応も大きくなっていく。「でも、1人では足りないんです。首相に直接質問もできない。予算委員会も出られない。皆さんの期待に全然応えられない。もし、あと10人いてくれたら…」

 昨年10月の衆院選でのひと幕だ。党首は当時「ひとり政党」だった、参政党代表の神谷宗幣。吹田駅で吐露した願いは、今年7月の参院選でかなえた。参政党は比例代表で約742万票を獲得し、所属議員は18人まで急増した。神谷が初当選した市議選での得票は2663票。2800倍近くに伸ばした。11月13日には参院予算委員会...