建築や都市計画にとどまらず、美術や文化論など多彩な分野で国内外から注目を集めた建築家、磯崎新(1931~2022年)の軌跡をたどる回顧展「群島としての建築」が水戸市の水戸芸術館現代美術ギャラリーで開かれている。

 本展は、磯崎が打ち出した「群島」というテーマに基づいて、その多彩な仕事を再考する企画である。群島とは、世界の均質化を進めるグローバリズムとは対...