衝撃エピソードを披露した中村雅俊 (C)ORICON NewS inc.
衝撃エピソードを披露した中村雅俊 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の中村雅俊(74)、秋野太作(82)、田中健(74)、岡田奈々(66)が8日、都内で行われた1975年に日本テレビ系列で放送が始まった伝説の青春ドラマ『俺たちの旅』の初の映画版『五十年目の俺たちの旅』(来年1月9日公開)の完成披露舞台あいさつに登壇した。

【集合ショット】このメンバーエモすぎる⋯!笑顔で手を降る中村雅俊、秋野太作ら

 伝説の青春ドラマとなった本作。当時のファッションを若者たちは、こぞってまねした。中村は「ファッションで言うと、あの格好は自前なんですよ。役を決める時に『雅俊が大学時代にやっていた格好で出ようじゃないか』という案が出た。『下駄履いてました』『カーキの服を着てました』『バイトだらけ』とか。ちょっと自分自身が入っているのでカースケを思う気持ちは強い。憧れた人がいてくれて、ありがとうございます」と感謝した。下駄は撮影当時も履いていたそうで「『俺たちの旅』をやっているころに下駄を履いてディスコに行って。スタッフの人に『すみません!下駄は勘弁してください!』とスリッパを渡されたこともあった」と懐かしんでいた。

 本作で初めてメガホンを取った中村は「監督という大役を仰せつかって、本当に正直言って大変でした」としみじみ。「中村、緊張しております」と話しながら「皆さんこの作品をどう見てくれるのか。すごく気にしてます」と本音をぶっちゃけた。年齢を重ねたからこそのぶっちゃけトークも展開。それでも最後に中村は「50年前、ただただ撮影現場に行くのが楽しくて1年が過ぎた青春モノと言われた作品で、のちのち『青春モノの金字塔』と言われてうれしい誤算だった。それも皆さんの愛情があって。奇跡みたいなものだと思います」と感謝し、自身も交えた平均年齢70歳オーバーのキャスト陣をイジりながらも「心配しないでください。大丈夫です。ちゃんと青春モノになっております」と力強く宣言していた。

『俺たちの旅』は、社会の荒波にもまれながら、友情や夢、人生の意味を探し続ける若者たちを描いた名作ドラマ。中村雅俊演じるカースケ(津村浩介)、秋野太作(当時の芸名は津坂まさあき)演じるグズ六(熊沢伸六)、田中健演じるオメダ(中谷隆夫)の3人が織りなす熱い青春群像劇は、1970年代を代表するヒット作として高い人気を誇った。放送後も『十年目の再会』『二十年目の選択』『三十年目の運命』などのスペシャルドラマが制作され、世代を超えて愛されてきた。

 『五十年目の俺たちの旅』は、放送開始50周年を記念して制作されるシリーズ20年ぶりの新作であり、初の劇場版。主演の中村が自らメガホンを取り、長年シリーズを支えてきた脚本家・鎌田敏夫が企画・脚本を担当する。出演は中村のほか、秋野、田中、そしてオメダの妹・真弓役の岡田奈々ら、当時のオリジナルキャストの再集結する。