戦争体験者なき時代が近づいている。惨禍の記憶と体験者の思いは次世代に託され、後世の道しるべに。「二度と繰り返さない」。国境や、かつての加害・被害の立場を超え、非戦への誓いをつなぐ試みが各地で芽吹き、広がっていく。

 原爆の熱線で溶けたガラス瓶、表面が沸騰して泡立った痕跡が残る瓦-。焦げた弁当箱や鼻緒が黒ずんだ...