松江城周辺を巡る堀川遊覧船の乗船者に宍道湖産のしじみ汁を振る舞う企画が20日、松江市黒田町のふれあい広場乗船場で始まった。観光客らは湯気の立つ汁を味わい、体を温めた。
冬の風物詩となった「こたつ船」と宍道湖を代表する特産品で温かくもてなそうと、宍道湖漁協と松江市観光振興公社が企画した。
この日は、遊覧船に乗船した観光客らがしじみ汁をすすり、お代わりを求める子どもたちの姿も。漁協の組合員3人がシジミの採り方や漁師の人数などの質問に答える場面も見られた。
米テネシー州から帰省し、岡山県早島町の母親と観光で訪れたユキコ・ボイルさん(50)は「本格的な日本の味に触れられてうれしい」と笑顔。漁協組合員の福間弘幸さん(53)は、連続テレビ小説「ばけばけ」でシジミの注目度が高まっていることを踏まえ「こうした取り組みを続け、より多くの方に宍道湖のシジミを知ってほしい」と話した。
企画は1日300食限定。最終日の21日は午前9時半から。(多賀芳文)













