ニッポン放送『第51回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』のパーソナリティを完走したサンドウィッチマン・伊達みきお (C)ORICON NewS inc.
ニッポン放送『第51回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』のパーソナリティを完走したサンドウィッチマン・伊達みきお (C)ORICON NewS inc.

 お笑いコンビ・サンドウィッチマン(伊達みきお/51、富澤たけし/51)がメインパーソナリティを務める、ニッポン放送『第51回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』が、24日正午からスタート。25日午前11時台にはエンディングコーナーが放送され、2人は24時間の生放送を完走した。

【集合ショット】24時間完走したとは思えない⋯元気いっぱいのサンドウィッチマン

 伊達は「あっという間。欽ちゃん(萩本欽一)で始まり、アッコさん(和田アキ子)で終わるという素晴らしいゲストの皆さんに来ていただいた。最後にアッコさんが来て、完全に目が覚めました。ビンタされたワケじゃないんですけど」と笑わせる。「支援学校の方に行かせていただいて、音の出る信号機を絶対につけなきゃダメだなと。信号を設置するときに音の出る信号機をつける。これが常識になればいいなと改めて思います」と伊達は話し、集められたお金について富澤は「皆さんからの大事なお金なんて悪用しないでちゃんと使ってください」と願っていた。

 筑波大学付属視覚特別支援学校の児童が練習してきたクリスマスソング「ジングルベル」を合唱。学校を訪れ、一緒に授業も受けた2人は歌声に聞き入った。伊達は「うれしいな~。素晴らしい!ありがとう!聞いていて気持ちよかった」としみじみと口にし、富澤も「声出てましたね~。ありがとう!今日がクリスマスなの思い出しましたよ」と頬を緩めていた。

 最後に富澤は「いろんな人に支えられて、なんとか24時間やることができました。皆さんも困った時は誰かに頼っていいと思う。頼って、頼られてやっていければいいと思います」と児童へメッセージ。一方の伊達は「腰が痛いです。オジさんね、坐骨神経痛なの。ごめんね。最後にこんな話はしたくないけど腰が痛かった」とオーバー50の体が悲鳴を上げていたことを若い子供たちに伝えていた。

 終了後は24時間完走会見も実施。心境を問われると伊達は「24時間のお仕事は初めてのこと。若いころは徹夜で遊んだりもしてましたけど、50歳を過ぎて24時間起きていたことはなかった」と疲労感はありつつも「一睡もせず走り抜けた。ゲストさんのいい感じの緊張感で眠気が来ない。欽ちゃんから始まりアッコさんで終わる。いろんな方に助けられながら24時間走り抜けられました」と笑顔を見せた。そして「楽しかったです。教わったことが多かった24時間だったと思います。ただやるのではなく、それを伝えていかないといけない」と決意を新たにした。富澤は「とにかく早く帰らせてくれ」と本音をこぼしつつ「終わってみれば楽しかった」と朗らかに話した。

 大役を終え、かえって何をしたいか、という質問が。伊達は「まず僕は、このまま福井の方に行かなくちゃいけない。帰れないです。BS-TBSで日本唯一のコロッケ専門番組(『サンド伊達のコロッケあがってます』)をやっているんですけど、コロッケ12個食べなくちゃいけないので。気持ちは、もうコロッケです」とぶっちゃけた。富澤は「ちゃんとご飯を食べられていない。奥さんから『ご飯作って待っているね』とメールが入ったので、まずはメシを食いたいです」とする。食べたいメニューについて富澤は「スパゲッティミートソース!」とわんぱくに語り、伊達は「子供の口なんで」と弁明していた。

 『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』は、目の不自由な人が安心して街を歩けるように『音の出る信号機』を設置する基金を募るチャリティ・キャンペーン。1975年からスタートし、毎年11月1日から翌年1月31日までの3ヶ月間にわたって展開され、チャリティへの関心が高まるクリスマス・イブの12月24日正午から翌25日クリスマスの正午まで、ニッポン放送ゆかりの人物をメインパーソナリティに迎えて24時間のチャリティ生放送を実施している。

 サンドウィッチマンは、ニッポン放送で2011年7月~2021年3月に『サンドウィッチマンの東北魂』、21年10月からは『サンドウィッチマン ザ・ラジオショー サタデー』のパーソナリティーを担当。ニッポン放送リスナーにもなじみが深く、老若男女問わず幅広い層から支持されており、その温かい雰囲気は『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』にふさわしいと、今回初の起用となった。

 これまでに51億1956万4718円の浄財が寄せられ、全国で3519基の「音の出る信号機」を設置したほか、「声の図書」、「立体コピー」など多数の視覚障害者(児)用教育機器を贈ってきた。近年は機器の進歩に伴い、「声の図書」の整備や、デジタル化などにも活用している。各放送局でも「音の出る信号機」の他、盲導犬の育成や教育機器の補助など、障害を持つ方の社会生活や子供達の教育への支援を行っている。

 番組が終了した25日正午時点で募金額は4148万305円となった。