「権現粥」の振る舞いを受け取る参拝者=安来市清水町、清水寺
「権現粥」の振る舞いを受け取る参拝者=安来市清水町、清水寺

 一年で最も寒い時季とされる二十四節気の「大寒」の20日、安来市清水町の清水寺で権現祭があった。食べると一年間大病しないとされる「権現粥(がゆ)」の振る舞いがあり、参拝者が無病息災を願った。

 権現祭は、寺の守り神である摩多羅神(またらじん)に一年間の寺内安全、守護を祈願する。法要後、お供えした精進料理を権現粥に仕立てる習わし。以前は祭りの奉仕関係者が食べていたが、2007年ごろから一般の参拝者へも提供を始めたという。

 法要を終え、境内に小豆ご飯や白玉団子、ヨメナ、ツクシの根、大根、ニンジンなどの具材が入った200食分の大鍋が準備された。

 湯気が立ち上る鍋を前に、参拝者が列をつくり、粥を食べて、冷えた体を温めた。安来市赤江町の無職、赤星啓夫さん(75)は「粥を頂き、今年はいいことがあるかもしれない」と話した。

 清水谷善暁(ぜんぎょう)貫主(48)は「寒い中、召し上がっていただきうれしい。大病なく災いなく過ごしてほしい」と参拝者を見守った。

 (中山竜一)