島根県東部から鳥取県西部にかけ、故人を追悼して地蔵に札を貼って回る「札打ち」の風習がある。鳥取市出身の記者は以前、赴任した米子市に地蔵が多くあり、白や赤の紙片がベタベタと貼ってあるのを見て驚いた。2022年春に赴いた安来市も地蔵が多い町。札打ちも盛んで、清水寺(安来市清水町)周辺に札打ち巡拝路があると聞き、探索してみた。 (安来支局・桝井映志)
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この地(島根県東部、鳥取県西部)に地蔵が多いのは、大山の地蔵信仰と関係があると聞く。
札打ちは故人の戒名を札に書き、地蔵に貼って回る。本来は7日ごとに7回繰り返すが、最近は1回で済ませる人が多いらしい。清水寺の場合は地蔵ではなく、観音。寺のある山を巡る巡拝路に観音の石像が33体あり、...