燃える護摩壇のそばで御加持を受ける参拝者=安来市清水町、清水寺
燃える護摩壇のそばで御加持を受ける参拝者=安来市清水町、清水寺

 安来市清水町の清水寺で17日、師走恒例の年送り行事「大梵焼祭(だいぼんしょうさい)」があった。雪が降る中、参拝者が燃え盛る護摩壇に手を合わせて一年に感謝し、新年の無病息災や家内安全を祈った。

 ヒノキの枝葉で覆った護摩壇を設け、山伏がホラ貝を吹いたり四方などに矢を放ったりする儀式の後に点火し、清水谷善暁貫主(かんす)(46)が願文を唱えた。その後、僧侶や山伏が参拝者に御加持を授け、参拝者の願いが書かれた護摩木を炎の中に入れた。

 新型コロナウイルス禍で近年控えていたぜんざいの提供も今回再開。参拝した鳥取県南部町西町の主婦・中本洋子さん(79)は「家族みんなが元気で過ごせるよう願った」と話し、ぜんざいで体を温めた。(桝井映志)