2025年、世界は不寛容を払拭することができただろうか。答えは、おそらくノーだ。戦争はいまだ絶えず、排外主義の嵐もやまない。

 「すばる」1月号の「共に生きる」の特集は、こうした状況に文学の立場から介入するものだろう。同特集の藤見よいことの対談の中で、温又柔は、「酷すぎる」この世界が「今よりも少しはマシになるように祈りながら書くしかない」...