出雲市平成町の日帰り温泉「出雲平成温泉」について市が10日、民間譲渡する方針を明らかにした。市内に事業所などがある法人を対象に10月に公募を始め、2023年4月の譲渡を目指す。
譲渡するのは、土地約4600平方メートルと施設建物約1200平方メートル。土地価格2632万円を最低予定価格に設定し、応募者に価格の提示を求める。
譲渡後10年間の温泉事業の継続、現在指定管理するNPO法人の職員が希望すれば雇用することなどを条件とする。
10日の市議会文教厚生委員会で示した。
出雲平成温泉は、平成スポーツ公園内にあり、市が1994年5月に開業。2020年度は約4万3800人が使った。15年の市公共施設の在り方指針で民間譲渡対象となった。
市は20年度内に公募する予定だったが、新型コロナ禍で応募がない可能性があり、延期していた。
既に北山温泉、出雲須佐温泉ゆかり館など六つの温浴施設を譲渡した。出雲平成温泉のほかに譲渡対象とする「ひかわ美人の湯」(斐川町)と市タラソテラピー施設(多伎町)も公募に向けて調整中。 (松本直也)