「あんしんノート」に思いを書き込む参加者=島根県邑南町日貫、日貫公民館
「あんしんノート」に思いを書き込む参加者=島根県邑南町日貫、日貫公民館

 島根県邑南町で27日、高齢者が将来の医療や介護の意向を記す「あんしんノート」の使い方の教室があった。参加者13人は、いざという時、家族らに伝えたいことに思いを巡らせた。

 講師の同町医療福祉政策課の保健師、土﨑しのぶさん(64)が、病気やけがで命の危険が迫った人のうち、約7割は意思疎通が難しい状態になっていると説明した。「元気な時に意思を記録しておく必要がある」と、準備しておく必要性を強調した。

 参加者は同町が作ったノートに、自身の医療や介護への思いのほか、所有する土地や親族の所在地、葬儀の方法などを記入した。土﨑さんは高齢の両親や配偶者とも思いを共有する必要があるとし「深刻な感じではなく、日常生活の中でさらっと話題に出すと良い」と助言した。

 同町井原から参加した野田フミ子さん(78)は「子どものために土地などの分かりにくい財産は記録しておきたい」と話した。教室は認知症予防の一環で、町が社会福祉法人に委託して開催した。

 (吉野仁士)