2026年版の自虐カレンダー。2月のフレーズは「鱸(スズキ)は多いが、鈴木さんは少ない」
2026年版の自虐カレンダー。2月のフレーズは「鱸(スズキ)は多いが、鈴木さんは少ない」

 昨年末に購入した卓上カレンダーの1月分に、こんなフレーズが載っている。<巫女(みこ)の友達が多い>。そういえば、元日に初詣に出かけた神社の境内で見た5、6人の巫女たちも学生アルバイトだったのだろう。懸命に参拝客に対応する姿が初々しかった。

 カレンダーは、島根県とゆかりの深いアニメ『秘密結社 鷹(たか)の爪』のキャラクターが県の「自虐ネタ」を披露する人気商品で2011年にスタート。「日本で47番目に有名な県」を皮切りに、よくぞここまで自虐ネタが続くものだと感心していたが、さすがに尽きたようだ。

 25年版は松江南高校の生徒がアイデア出しに協力。26年版は20歳前後の島根大生と一緒に制作したという。なるほど、<巫女の友達が多い>のも等身大の感想なのだろう。

 続く2月は<鱸(スズキ)は多いが、鈴木さんは少ない>。日本海に面した島根は釣り好きにとって天国だ。一方、島根で多い名字は(1)田中(2)山本(3)佐々木-の順で、日本で「佐藤」に次いで多い「鈴木」は20位以下。「確かに身近に鈴木さんはいないな」と思う人も多いのでは。

 ふと読み返すと、巫女にせよ、鈴木さんの少なさにせよ、もはや自虐ではなく島根の特色になっているのに気付く。「自虐探し=魅力探し」とも言える。ちなみに12月は<日本の未来を先取り中(高齢化)>。お年寄りと一緒に若者も笑顔で暮らせるアイデアを、学生に聞いてみたい。(健)