始まりは遊びだったという。スキージャンプの「体験会」。子どもたちがスキーを履き、雪の上を飛ぶ。それをきっかけに、小学2年になった息子は父に告げた。

 「僕やる」

 競技の道を選ぶと決めたのだ。かつての自分と同じように。

 決意を聞いた二階堂学さん(59)はこう返した。

 「じゃあ父さん、おまえを世界に出すまで面倒見るからな」

 あれから約15年後、父子の思いは結実する。

 2月9日、ミラノ・コルティナ五輪の男子個人ノーマルヒル。会場は、学さん...