新型コロナウイルスの影響を受ける事業者支援に向け、米子市が今月下旬、市内の飲食店と宿泊施設の利用を促す企画を始める。市民を含む家族や職場単位の4人以下を対象に1人当たり、飲食代を500円、宿泊料金は最大5千円を割り引く。
飲食は感染対策に取り組む県認証店と協賛店(16日現在計179店)で、1人当たり千円以上の利用をすることが条件。21日から11月末までを期間とし、予算額1億5千万円に達し次第、終了する。
宿泊は1人当たり5千円を上限に、22日から12月18日まで料金の半額を割り引く。対象施設は登録受け付け中で、ホテル、旅館計40施設程度になる見通し。
山陰両県の宿泊施設で割引が受けられる「WeLove山陰キャンペーン」が再開された場合は、上限を3千円に引き下げて併用可能とする。予算額5700万円に達し次第、打ち切る。
飲食店、宿泊施設ともに利用時に人数、連絡先などを申告する必要がある。
鳥取県が新型コロナ対応の特別措置法に基づき、出していた不要不急の外出自粛要請が12日に解除されたため、市は実施を計画。
事業者支援に加え、認証店と協賛店の増加につなげる狙いで、16日に企画を発表した伊木隆司市長は「できる範囲での経済活動の再開が重要だ」と述べ、感染予防と経済活動の両立を目指す考えを示した。
(田淵浩平)