落合孝行さんが熱唱する「奥出雲シャンゼリゼ」の動画の一場面
落合孝行さんが熱唱する「奥出雲シャンゼリゼ」の動画の一場面

 奥出雲町出身で、地域おこし協力隊としてUターンした落合孝行さん(33)が町のテーマソングを作った。フランスの歌曲「オー・シャンゼリゼ」の替え歌で、自然の豊かさや神話ゆかりをアピールする。歌で地域を盛り上げようと、ゆくゆくは町内各地で町民が踊りながら歌うPR動画を撮り、発信する考えだ。 (清山遼太)

 落合さんは2014年春に町職員を退職し、東日本大震災被災地の宮城県石巻市に移住。大震災で廃校となる学校の校歌を残そうと、現地の友人と地域密着型のバンドを結成して活動した。古里を活気づけようと20年春、帰郷した。

 テーマソング「奥出雲シャンゼリゼ」は子どもから高齢者まで歌いやすい、ゆったりとした曲調と簡単な歌詞に仕上げた。町の魅力として自然や神話を挙げるほか、サビで「お~なんかイイね~」を繰り返し、「なぜか素敵(すてき)なヒトが集まる」と古里をたたえる。

 自ら歌い、動画投稿サイト・ユーチューブで公開した。18日には奥出雲町三沢のレンタルスペース「金吉屋」で町民約20人と一緒に歌声を収録する。収録の様子を10月中に、完成した動画を年内にユーチューブで公開する予定。

 落合さんは「まずはいろんな人に知ってもらって、この歌で奥出雲を盛り上げていきたい」と意気込む。