「戦国大名で誰が一番強かったのか」と問われ武田信玄の名前を挙げる人もいるだろう。江戸時代には遺臣が書いた「甲陽軍鑑」が出版され、川中島の戦いでの上杉謙信との一騎打ちが錦絵に描かれるほど知られた。

 「風林火山」を旗印に、現在の山梨県から版図を広げ最盛期には山梨、長野両県を中心に群馬や静岡などの県の一部も領有した。武田氏は次の勝頼の代で滅んだことから、信玄の戦上手が余計に強調される面もある。

 信玄は1541年、19歳のときに父信虎を追放して家督を相続。73年に三方ケ原の戦いで徳川家康を破り反織田信長包囲網を形成しつつある中、51歳で没する。武...