ミラノ・コルティナ冬季五輪スピードスケートの表彰式に現れた脱力系?カメラマン。行儀が悪いと心配になるが、アングルを低くするための姿勢だ=2月11日、ミラノ(共同)
ミラノ・コルティナ冬季五輪スピードスケートの表彰式に現れた脱力系?カメラマン。行儀が悪いと心配になるが、アングルを低くするための姿勢だ=2月11日、ミラノ(共同)

 「吐いたら楽になるぞ」。こう聞いて、どんな場面が思い浮かぶだろうか。昔よくあった刑事ドラマの取り調べのせりふ、または酒に酔って気持ちが悪いときにもらう「アドバイス」。前者のような経験はないが、酒に弱い当方は後者の意味でよく言われた。

 いずれにしても、内側にたまった良くないものを外に出すことで楽になるのかもしれない。不安やいらいら、悲しみなどネガティブな感情を口に出して解放すると、気持ちが軽くなり安心感が得られる。「カタルシス効果」といわれ、悩みや愚痴を聞いてもらって楽になったということはある。

 聞いてくれる相手がいないといけないように思うが、独り言も使い方によってはメンタル面で有効だそうだ。「セルフトーク」とも呼ばれる意識的な語りかけ。思考や感情が整理でき、ストレスや不安の緩和につながるという。

 若い頃に野球の打撃写真を撮影する際「押せ、押せ」とつぶやいていた。フィルムの時代は残りこま数を気にしながらの撮影。その中で得点機の適時打を撮り逃さないようにシャッターを押す意味だった。

 スポーツ選手が競技中「集中しよう」「いける、いける」などと発する言葉。自らを鼓舞するプラス思考の独り言、意図的な独り言はパフォーマンス向上につながるという。普段あまり独り言は言わないが、前向きな言葉で自分自身の応援者になってみるのもいいかもしれない。(彦)