島根県邑南町と島根大の地理学研究室でつくる邑南ラボが、町内の小規模校と地域の関わりについて研究した成果を報告する会がこのほど、同町内であった。学生が町内で調査を行い、学校と地域の関係が希薄になっている現状を指摘した。
教育学部4年で社会科教育を専攻する泉海斗さん(22)が、同町の複数集落や保護者世帯に、学校と地域に関する意識調査を実施。その結果、集落側は地域と学校を結んでいるのは地域住民や自治会と感じている一方、保護者側は教育の主な担い手は保護者や教員と認識しており、温度差があると指摘した。
地域組織が主体になり、学校と地域が関わる活動を展開する他県の事例を挙げ「地域資源や伝統文化を学校教育に生かせば、学校と地域の関係がさらに深化する」と強調した。
島根大教育学部の作野広和教授(57)=農村地理学=の学校教育に関する基調講演もあった。参加した矢上高校PTA会長の日高健吾さん(49)は「生徒も住民の皆さんにお世話になっている。つながりの維持に向けて考える機会になった」と話した。
邑南ラボの報告会は多様なテーマで毎年開催し、12回目。約40人が聴講した。(吉野仁士)













