―高度な塗装技術で電力インフラを守っておられます。
私たちは電気をつくる会社ではありませんが、電気を守る仕事をしています。発電所の設備や鉄塔、電柱などの電力設備を塗装によって錆や腐食から守り、長く安全に使えるようにすることが私たちの役目です。一般の方は、電力設備が塗装によって守られていることをあまり意識する機会がないかもしれません。しかし、塗装は単なる色塗りではなく、設備を長持ちさせるための大切な保護技術です。地域の電気を安定して届けるための、見えないところで支える仕事です。

 

―創業30周年を迎えられました。
今日まで歩んでくることができた背景には、長年お世話になっている元請け会社・中電工業様の存在があります。私自身、この業界に入ってから同社とのお付き合いは45年になります。若い頃から厳しくご指導をいただきましたが、その根底には常に温かさがありました。振り返ると、そのご指導と支えがあったからこそ今日まで仕事を続けてこられたと思っています。

 

―同じ元請けのもとで仕事をしている協力会社で「電栄会」を組織し、塗装需要に応えています。
中国地方の10社が集まった組織です。それぞれが独立した会社ですのでライバルでもありますが、同時に志を共にする仲間でもあります。互いに技術を高め合い、連携、切磋琢磨しながら、安全で質の高い仕事を行っています。

 

―今後の考えを教えてください。
最近はAIや機械化の時代とも言われますが、インフラ設備の塗装工事は最後は職人の目と手、経験が頼りになります。現場ごとに状況が異なるため、長年の経験や感覚が重要です。こうした職人技術は機械に置き換えられるものではありません。目立つ仕事ではありませんが、社会のライフラインを守る大切な仕事です。弊社の職人23人は20~60代でバランスが取れ、未経験者の教育体制も整えています。塗装業の魅力を、若い世代の方にもぜひ知ってもらえたら嬉しいですね。

 

私たちの仕事は、塗装の力で電力インフラを守り、地域の暮らしを支える仕事です。決して派手ではありませんが、社会のライフラインを守る誇りある仕事です。技術だけでなく、人としても成長したい若い力との出会いを心から楽しみにしています。人を大切にする会社で安心して長く働ける職場を目指しています。

富山光明=島根県松江市出身(60歳)1996年現職に就任(創業者)
たまにですが、地元のスポーツ少年団の練習に顔を出すことがあります。指導というより子どもたちの一生懸命な姿や笑顔に元気をもらっている立場なのですが。6人の孫の成長を見るのも楽しみの一つです。いつか夫婦でゆっくり旅行できたらなと思っています 。