―山林火災が多発し、消防団の役割は重みを増しています。
消火対応が非常に難しいのが山林火災の特徴です。地形を考慮した上で風向きを読みながら、獣道を進んだり遠い水源から消火用水を運んだりする必要があります。それだけに地元に詳しく、訓練を積んだ消防団の存在の重要性が増しています。

 

―地震や水害などの災害に対して、どう備えていますか。
日頃から地域の安全確認をしておくことが重要だと考えています。各地の消防団からの声を受け、協会では各団の地元の地図を題材にした図上訓練を実施しています。山崩れや河川の氾濫、倒木といった被害を想定し、どのような対策が必要か、図上で検討する内容です。学んだことを地域住民に還元し、地域の防災リーダーとして役割を果たせるよう、団員の技術向上に努めていきます。また、岡山県倉敷市といった豪雨災害の被災地を消防団員が訪問し、対応を学ぶ視察も実施しています。災害対応経験者の言葉を聞くことには大きな意味があります。

 

―全国的に団員数は減少傾向にあります。県内の状況はどうですか。
県内の団員数は2025年10月時点で1万242人で、定員に対する充足率は87・4%です。20年時点から千人余り減少しました。被雇用者の増加などさまざまな原因があるとみられますが、充足率は一定水準を保てています。避難所開設や防火啓発でも活躍する女性団員(260人)や、消防団OBらを中心に、初期消火などに限定して活動する機能別団員(323人)も含め、確保に努めています。

 

―団員確保に向け、どのような取り組みを進めていますか。
消防団の存在や役割をより多くの県民にご理解頂くことが重要で、関心を持ってもらおうと、さまざまな活動に取り組んでいます。活動や訓練を題材にした写真コンテストのほか、小学生に向けて消防団の仕事を紹介する副読本の作成、出前授業も展開しています。将来、地域の安全安心を担う団員になりたいと思う子どもを増やしたいです。

 

若い人たちには多くの社会経験を積んで欲しいです。その経験が将来の力になると信じています。 その経験の一部を消防団で培ってみませんか。 世の中に奉仕をしたい人、自分の力を社会で試したい人は男女を問わず求めています。消防団への加入を待っています!

松浦嘉昭=島根県松江市出身(84歳)2010年に現職に就任
一昨年7月、宝塚市から要請を受け宝塚市大使に就任しました。スポーツ少年団を通して50年余り、牡丹も20年にわたり交流してきました。今後も松江市と宝塚市の発展に貢献していきたいです。趣味は写真で、スポーツ写真や季節の変わり目を撮影するのが好きです。