―非金融事業者によるスマートフォン決済が成長し、証券や電子商取引(EC)サイトなど大きな経済圏を構築しています。
巨大プラットフォーマーや銀行のサービスが受けられない顧客に良質の金融サービスを提供し、信用を通じて新たな社会的価値を創造することがわれわれの使命です。業務実績が少ない新規の事業者は金融利用が難しいことがありますが、われわれがサービスを提供することで、企業が未来に向かって一歩前に進むことができるようになります。また、実質所得が伸びず、物価高の影響を強く受ける個人消費者にとって分割支払いは重要な手段です。夢の実現をお手伝いする立場で、大企業とは異なる独自路線で「金融の民主化」に寄与していきます。

 

―全国で事業を展開するというメッセージを込めて、2024年に現在の社名に変更し上場しました。
東京証券取引所のプロ投資家向け市場「東京プロマーケット」に上場して信用を獲得したこともあり、東京や大阪、福岡など大都市圏で加盟店が急増しています。ホームページ制作やウェブ広告業などのIT系事業者が多く、加盟店が法人と取引する際にクレジット代行する「BtoBtoB」の分野が中心です。札幌から福岡まで10支店を構え、営業担当者が対面で行うフォローや本社受付センターの対応などを評価していただいています。

 

―山陰のリーディング企業として地元に根ざした地域貢献活動に長年力を入れています。
「山陰で生まれた会社なので、しっかりと社会に還元していきたいと思います。23年からは、毎年高校で金融リテラシー向上のための出前授業を展開しています。成人年齢が18歳に引き下げられ、クレジットカードの作成や借り入れができる社会になりました。金融を正しく理解する人を増やす裾野を広げていく取り組みです。また、毎年夏に開催される全日本トライアスロン皆生大会への協賛や、あしなが育英会への寄付なども今後も続けていきます。

 

地域の課題を考える上でも、いったん外の世界を経験し、さまざまなことを感じ取ることが大切です。そうすることで物事の本質をつかむことができるようになり、学んだことがこの先の思考の後ろ盾にもなるはずです。「目指す将来は、現在の延長線上にはない」という意識を持ちながら前に進んでください。

古山英明=島根県出雲市出身(63歳)2022年10月より現職。 若い頃、欧米の美術館を巡り、印象派の絵画を好きになりました。今でも、各地の旅の途中で印象派の企画展があると立ち寄るようにしています。その都度購入している図録を、将来ぼんやり見ながら思い出に浸るのが楽しみです。