―愛知県にあった本社工場を島根県雲南市に移転集約しました。
当社は1967年、星崎電機株式会社(現ホシザキ株式会社)の子会社として、同社の本拠地・愛知県で創業。ホシザキと連携を取りつつ開発主導型の企業として成長する中、コロナ禍に襲われました。外食産業の需要激減は大幅な売り上げ減少で厳しい状況に。そんな中、生産性向上を狙って製造拠点の集約化を図りました。ホシザキグループの創業者が島根県出身であることからホシザキは70年以降、島根県内における工場新設を重ね、現在は五つの拠点を保有。当社も92年以降、島根に2工場を開設。そして2023年末、新たに第三工場と事務棟を設けるとともに製造ラインを改修。翌24年1月、本社と本社工場を島根に移管し新たなスタートを切り、3工場全体の生産性をアップしました。

 

―人手不足が深刻化する中、省力化設備が注目を集めています。
人気なのが、提供時間に合わせ温度や時間を設定し、食事をまとめて再加熱できる機器。スタッフ不足に悩む高齢者施設や病院、ホテルなどで需要が高いです。省力化設備のニーズは一層高まると捉えています。

 

―2030年開催の「島根かみあり国スポ・全スポ」に向け、トップアスリートの就職支援を行っています。
島根県内の実業団で活躍していたソフトボール選手を正社員として雇用。彼女は現在、雲南市内の中学・高等学校やクラブチームで若手選手の指導にあたっています。地域貢献の一端を担ってもらえればと思います。

 

―生産高が50億円を超えました。
「令和の米騒動」を受けて玄米保冷庫の需要が大幅に伸びる中、生産性向上も実現し、生産高はコロナ前の1.5倍に伸長。一方、製造人員は約1.2倍に抑えられています。本社移転や新規採用で島根の社員数は、倍増し、平均年齢30歳代で活気があります。現在、ホシザキグループが国内で製造する製品の約7割を島根が担っており、生産拠点としての当社の存在感も高まっています。引き続き地域社会との共生を目指し成長して参りたいと思います。

 

やる気のある人には、必ずチャンスがあります。そして、明るく感謝出来る人には、仲間が出来ます。自ら学び、挑戦し、周囲と協力しながら成長していける人と、一緒に未来を切り拓きたいと考えています。何事も失敗を恐れず行動し、知識や経験を糧とした、技術や技能を高め、無限に広がる未来を切り開いてください。

加藤令=愛知県津島市出身(65歳)2008年現職に就任。
愛知県一宮市で高校、東京で大学時代を過ごす。名古屋のメーカーに就職し米国駐在も経験。40代前半でネスターに転職。本社移転で現在は島根に在住。2時間で多様な疑似体験や価値観に触れられる映画やドラマ鑑賞が趣味。最近は、AIシェフに教わりながら、身近な食材で簡単にプロっぽい味を再現する料理にも挑戦中。