―2025年5月で誕生から20年となりました。これまでを振り返っていかがですか。
さえきセルバホールディングス(東京都)のグループ会社として現在、島根、鳥取両県に18店舗を展開しています。20年前に比べるとスーパーやドラッグストアなどの進出で競争が激化しています。その中で特徴をどう出せるか考えています。評価するのはお客さまであり、地域にとってなくてはならない店を目指しています。

 

―他店との差異化に向けた取り組みは。
わが社の店舗はディスカウントではなく、商品の味や楽しさを志向し、質の向上や特徴づくりを進めています。顧客ニーズの変化の早さに対応すべく、商品グレードのメリハリをつけることで差異化を図っています。2、3年前からバイヤーに加え、パート従業員からも惣菜商品の味付けなどの意見を聞いています。

 

―グループ間での情報共有は強みですね。
首都圏の流行をいち早く店頭で反映できるスピード感はわが社の強みです。一方で、地域密着型の店舗として、地域の皆さんの好みに応じた惣菜の味付けや野菜の鮮度など、店舗ごとに強い店づくりを進めています。

 

―26年度の展開については。
人材育成に取り組みます。人口が減少し、採用が難しくなっている中で、約210人の従業員一人一人のレベルアップを図っていきます。価格や品ぞろえの充実に愚直に取り組み、買い物が一番楽しいスーパーマーケットを目指します。販売チャンネルの増加も図りながら、インターネットを活用した電子商取引(EC)の検討を始めます。接客でもお客さまに寄り添い、ニーズにしっかりと応えるという基本に立ち返ることが大切です。高齢化に伴い、運転免許を自主的に返納するケースも増えており、実店舗だけでなく、販売網についてさまざまな可能性を探ります。


私たちが扱うのは衣食住で一番重要な「食」で、今や人々の最大のコミュニケーションツールになりました。食材販売を通じて人々と密着できるスーパーは、大げさに言えば、これからの食文化をつくっていく場でもあります。食に興味があり、チャレンジ精神のある若い方はぜひ、私たちと一緒に文化をつくっていきましょう。

澁谷 仁志=鳥取県境港市出身(52歳)1996年に入社して長年、商品開発に携わり、2022年4月より現職に就任。
食にこだわりがあり、食べ比べもよくします。休日にはスーパー巡りをして過ごし、仕事のヒントをつかむこともあります。趣味の読書は歴史物が中心です