遊漁船の利用客を増やす取り組みを発表する生徒たち=島根県隠岐の島町西町、隠岐島文化会館
遊漁船の利用客を増やす取り組みを発表する生徒たち=島根県隠岐の島町西町、隠岐島文化会館

 隠岐高校の生徒らが地域に入って課題の解決策を提案するジオパーク研究の最終発表会が12日、島根県隠岐の島町であった。観光の集客策や商品開発など若い世代のアイデアが、事業者に役立った事例が相次いで報告された。

 自然に恵まれた隠岐ジオパークを研究対象にする特色ある授業の一環。2年生65人が4、5人でチームをつくり、環境や歴史、文化、産業など身近なテーマを地域の人と一緒に2年にわたって探究した。

 観光客の利用が少ない同町津戸の遊漁船嵩洋(こうよう)丸(3・6トン)に人を呼び込むプロジェクトに取り組んだグループはパンフレットやポスターの制作、オリジナルキャラクターのデザインといった広告素材を充実させた。さらにインスタグラムを中心とした交流サイト(SNS)戦略を立て「釣り初心者の観光客」という客層に情報が届くように工夫した。

 同船の藤川悟船長(66)は「ホームページより広告効果がある。自分のこととして考えてくれてうれしい」と喜んだ。商業科の池田凛羽(りんは)さん(17)は「喜んでもらえてこちらもうれしい。今後もつながっていきたい」と話した。(鎌田剛)