短歌 丸山恵子選
ベルンハルト・シュールベルクの命日にわれは鳥籠を開け放ちたり 雲 南 熱田 俊月
【評】ドイツ語圏の哲学者や芸術家を思わせる人名。その人の忌日に鳥籠から鳥を放つ。それは実際の鳥ではなく、亡き人の成し遂げたものを志向する作者の心の開放かもしれない。筆者はこの人物が何者か知らない。知らないが、イメージが膨らむ。
北風に障子洗いの亡き母の指にあかぎれ塗るももの花 浜 田 大谷由美子
【評】初句の「に」はどこにかかるのか。「北風に(障子洗いの亡き母の指にあかぎれ)(塗るももの花)」と、初句の後、あかぎれ/ももの...












