2026年度に解体される旧JR三江線石見川本駅(島根県川本町川本)の下りホームとモーターカー庫のお別れイベントが29日、同駅であった。多くの鉄道ファンが施設を見学し、写真に収めるなどして記憶に刻んだ。
18年3月31日の三江線最終列車を運転した元JR職員、那須野謙さん(72)=島根県美郷町地頭所=らが施設を案内した。
以前は除雪車、現在はレールバイクが保管されるモーターカー庫内では、参加者は車両の床下を点検するため線路の間を掘り下げたピットを歩いて回った。長さ約80メートルの下りホームで記念撮影したり、伝言板に三江線へのメッセージを書き入れたりし、線路のポイント切り替えも体験した。
解体は江の川治水工事に伴い町が5月以降に始める予定で、山口市の会社員、河井洋佑さん(57)は「解体は治水対策なのでやむを得ないが、鉄道遺産は可能な限り残してほしい」と願った。
イベントは町観光協会が主催。列車で使われた警笛を鳴らすコーナーや列車の写真やヘッドマーク、駅名板などの展示もあった。(佐伯学)














