警笛などの鉄道関連グッズを見る来場者=島根県川本町川本、旧三江線石見川本駅
警笛などの鉄道関連グッズを見る来場者=島根県川本町川本、旧三江線石見川本駅

 島根県川本町川本、旧三江線石見川本駅でこのほど、旧JR三江線の全線開通50年の記念イベントがあった。家族連れや鉄道愛好者が鉄道の写真や関連グッズの展示、レールバイクの乗車体験を楽しみ、三江線に思いをはせた。

 三江線は1975年8月31日、口羽駅(島根県邑南町)-浜原駅(同県美郷町)間29・6キロが開通し、全線108・1キロがつながった。

 記念イベントでは2018年3月31日に運行された三江線最終列車のヘッドマークや運転士の時刻表、全線開通の記念入場券、廃線前の列車の記録写真などを展示した。注目を集めたのが、列車で使われていた警笛を鳴らすコーナーで、来場者は音の大きさに驚いていた。

 レールバイクの乗車体験では家族連れらが線路の上を風を切って走る爽快感を味わった。

 イベントは同町観光協会が開催した。三江線最終列車を運転し、イベントに協力した元JR社員の島根県美郷町地頭所、那須野謙さん(71)は「三江線があったことを次世代に語り継いでもらいたい」と願った。(佐伯学)