桜名所で知られる旧JR三江線因原駅(島根県川本町因原)で2日、レールバイク乗車体験のイベントがあった。町内外から家族連れなどが訪れ、駅構内の片道約150メートルを往復し線路上から見る花を楽しんだ。
三江線廃線から5年の関連イベントで、町観光協会が「さくらレールバイク」と銘打ち初めて企画。普段は旧石見川本駅(同町川本)構内でイベント時に走らせる、エンジン式レールバイクを運び込んだ。
参加者は、バイクのようにハンドルのアクセルをひねって速度を調節しながら約10分間走行。プラットホームに覆いかぶさるように枝を伸ばして咲き誇る桜や、花びらがひらひらと舞い散る桜吹雪をめでながら、春を感じていた。
母親と乗った地元の川本小学校2年、東帆奈美さん(7)は「桜が散る様子がすごくきれいだった」と話した。
(佐伯学)