日本の戦後美術は1980年代半ばまでは専ら米国の影響を受けてきた。美術の動向の国際的な同時性といえば聞こえはいいが、実態としてはニューヨークの後追いのような一面があったことは否めまい。しかし、80年代後半からは状況が大きく変わり始め、年々、東南アジア美術への関心が高まり、西欧に関してもドイツ、フランス、イタリアなどの個別の動向に目が向け...