1956年4月、熊本県水俣市の5歳と2歳の姉妹は突然、歩行と会話ができなくなり、市内の病院に入院した。この姉妹ら4人の症状を見た院長は5月1日、「原因不明の疾患発生」と水俣保健所に届けた。これが水俣病の初の公式確認だ。今年で70年になる。

 とはいえ、この日が水俣病の始まりではない。熊本大の後の調査で、41年のカルテにさかのぼる患者の存在が明らかになった。

 では41年が始まりか。...